婚活市場は売れ残りの集まり説はデマ
「結婚をしたいけど、なかなかチャンスがない」という悩みを抱えている人が利用するサービスのひとつに、結婚相談所があります。同じ目的を持った男女が登録するサービスなので、何もせずにどこかで出会いを待っているよりもはるかに有意義なのですが、そこに偏見を持っている人は少なくありません。
「婚活市場にいるのは、他で結婚できない人が集まる売れ残りばかり」という話をよく耳にします。その話だけを聞くと「そうかもしれない」と思うかもしれませんが、それは単純なイメージなだけです。他の手段で結婚をしようとしても上手くいかなかった人が行き着くところ、とマイナスなイメージを持っている人もいますが、それはデマです。
確かにそういうタイプの人がいないとは言いませんが、もっと多いのは結婚に明確な条件を求めていて意欲の高い人です。もちろん高望みをしすぎている人もいますが、そんな人たちも条件を変えながら結婚相手を探そうとしているのは確かです。時にはアドバイスを受けて自分を見直し、最良の結婚をしようと頑張っています。
結婚相談所に対してマイナスなイメージを持っていて、そんな場所では良い出会いがあるはずもないと考えている人もいますが、それは間違いです。しっかりとしたサービスを提供している結婚相談所を利用することで、より良い出会いをできる可能性は十分にあります。
誤ったイメージだけで考えるのではなく、婚活市場の実際についてチェックしてみましょう。間違ったイメージを持ったまま結婚相談所を使わないのはとてももったいないことです。しっかりと前向きに結婚のことを考えているなら、むしろ積極的に利用するべきサービスだとわかることでしょう。
売れ残りと真逆のハイスペ男子が結婚相談所で婚活する理由
ハイスペックな男子なら出会いも多くあるので、わざわざ結婚相談所を利用する必要もないのでは？と思われていますが、それは間違いです。逆に、ハイスペ男子であるほど、こういうサービスを利用する場合もあります。
確かにハイスペ男子の場合は多くの女性と出会うチャンスがあります。しかし、出会いは数が多ければ良いというものでもありません。出会いが100あっても、そのうちの大半が自分にとって良くないものなら、結婚しようとまで思えないのです。
結婚についての価値観は変わりつつありますが、それでも結婚をして、家庭を持ってようやく一人前という考え方は根強く残っています。結婚をしても上手くいかなければ、その一人前という評価は崩れ去ってしまいます。そのため、ただ結婚するだけではなく、将来のことを考えて良い出会いを求めているのです。
職場恋愛で相手を見つけるという方法もありますが、これはなかなかリスクが高い方法です。もしも上手くいかなかったら、その職場でのトラブルにも繋がりかねません。また、うかつな出会いからトラブルが起きる可能性もあるので、リスクとリターンのバランスを考えて慎重に動かざるを得ないのが実情です。
結婚相手との出会いは、遊び相手との出会いとは求めるものが異なります。そのため、身元もしっかりとしていて、何かあっても会社などに影響が出ない出会いを求めて、結婚相談所を利用するハイスペック男子は多いのです。
どう考えても売れ残るとは思えないハイスペ男子が婚活をするのは、このような理由があります。リスクを避けるためには、このような選択肢が効果的なこともあるのだと知っておきましょう。
売れ残りと真逆の女子力の高い女性が結婚相談所で婚活する理由
婚活市場にいる女性も、売れ残りばかりではありません。売れ残りの女性と聞くと凄くマイナスなイメージを持ってしまいますが、実際にはそういうタイプの女性とは真逆な女性もたくさんいます。それこそ、女子力の高い女性で結婚相談所に登録している人もたくさんいるのです。それでは何故そのようなことが起きているのでしょうか。
婚活市場の女性に限った話ではありませんが、結婚相談所などを利用する人は結婚に対して明確な条件を設定している人が多いです。「何となくこの人が良いと思った」という曖昧なものではなく、しっかりと先のことを考えて結婚を成功させようとしているのです。
もちろん、その目標設定で高望みをしすぎる人など、売れ残ってしまうタイプもいます。ただ、そういう人たちばかりだと考えてしまってはいけません。例えば、単純に男性と出会う機会が少ない女性もいます。そして、簡単に利用できる方法で出会いを求めるのではなく、相手の身元がしっかりとしたところで出会いを求めているからこそ、結婚相談所を利用する人は多いのです。
婚活市場以外でも、出会いのチャンスは探せばたくさんあります。結婚とまでは行かないまでの出会いが目的のところもあれば、SNSを通じて出会う人たちもいます。遊ぶ相手ならその方法でも良いでしょうが、結婚をする相手を探すという意味では不安が残ります。それどころか、うかつな方法で出会いを求めたせいで、大きなトラブルに巻き込まれてしまうこともあるのです。
結婚相手がすぐに見つかりそうな人でも、その人なりの事情があって、なかなか結婚をできないパターンはあります。また、リスクを避けるという意味で、婚活市場にいる女性も多いのです。ここまで見れば、婚活市場にいる女性が売れ残りばかりとは限らないとおわかりになるでしょう。
結婚相談所で婚活しても売れ残る男女の特徴
婚活をしていても売れ残ってしまう男女がいるのは事実ですが、それはいったい何が原因なのでしょうか。その最大の理由は、高望みしすぎてしまうところにあります。そして、高望みをしてしまう原因として、その人のプライドの高さが原因になっているのです。
結婚に対して明確な条件を設定している人は将来のことをよく考えていると言えますが、その条件が厳しすぎる人もいます。そうすると、いつまで経ってもその条件を満たす相手との出会いがなく、半永久的に結婚ができなくなってしまうのです。そこから考えを改められれば良いのですが、そのまま引っ込みがつかなくなり、頑固に条件を変えないために売れ残りになってしまうのです。
結婚をする時には、年齢も条件のひとつになります。これは単純に若ければ良いというわけではなく、年上を求める人もいれば、同じくらいの年齢を求める人もいます。しかし、それでも年齢を重ねていくと不利になりやすいです。そして、年齢が高くなっても若い頃と同じ条件で考えていたら、さらに出会いのチャンスは少なくなります。これも売れ残ってしまう人の特徴と言えるでしょう。
結婚を真剣に考えていると言えば聞こえは良いかもしれませんが、打算的に考えすぎると失敗してしまいます。わかりやすい理由としては、相手の年収を指定しているところです。また、自分の年齢を考えずに、若い相手と結婚したいという願望が強くなりすぎているパターンもあります。
「この条件だけは譲れない」と設定すること自体は間違っていませんが、それがあまりにも無茶な条件だと、自分の足を引っ張ることになりかねません。自分が相手に条件を求めているのと同時に、相手も結婚について条件を設定しているのです。そこで、無茶な条件を設定している人を見たらどう思うでしょうか。
しっかりとした考えを持つことは良いのですが、行きすぎると自分の首を絞めることになります。自分だけが選ぶ立場にあると考えており、相手もまた選ぶ側にあることを忘れてしまう人は、婚活をしても売れ残ってしまいます。
売れ残りから卒業する男女の共通点
それでは、その売れ残り状態から卒業するためには、どのようなことが必要なのでしょうか。婚活市場で売れ残り状態の人が卒業するためには、柔軟な考えを持つ必要があります。そして、婚活市場において自分がどれだけの価値があるのかを正しく認識する必要もあるのです。この2つの条件をクリアできないと、いつまで経っても売れ残りから脱することはできません。
行きすぎた人になると、そもそも出会いの場にすらたどり着けないこともあるので、まずはその条件を緩和する必要があります。人と会わず、書類審査だけの状態で拒み続けていたら、そこから一切動けなくなってしまうでしょう。
結婚に対して厳しい条件を設定してしまうと、そこから一歩も踏み出せなくなります。そうするとどんな相手が結婚を求めているのかすら知らず、ただ時間だけが経過してしまうのです。そうなると何のために結婚相談所を利用しているのかも分からなくなります。無駄にお金と時間を使うだけなので、そうならないように、多くの人と出会おうとすることが売れ残りから卒業するためには必要なのです。
自分の設定した条件を満たしていなくても、実際に会って話をしてみたら気が合う人もいます。頑なに条件に縛られていたら、そんな相手がいることも知らずに終わってしまうでしょう。
婚活市場では、努力だけではどうにもならない問題があります。そして、自分だけが選ぶ立場だと思い上がらないようにすれば、どのように婚活をしていけば良いのかにも気づくようになります。それを「視野が広がった」と考えるか、「妥協」ととらえるかはその人次第です。しかし、それこそが婚活市場から卒業できるかどうかの分かれ目になります。
まとめ
婚活市場には、売れ残りと言われるような人も確かにいますが、それだけではありません。しっかりと結婚について考えている人もいて、そこにはそれぞれの抱えた事情が関わっているのです。結婚相談所を利用しても売れ残りしかいないからと避けている人は、とてももったいないことをしていると言えます。
物事を一方向から見るのではなく、様々な視点から考えられるようになれば、こういう間違いにも気づきやすくなるので覚えておくと良いでしょう。それは売れ残りと言われている人たちにも同じことが言えますし、多くの場面で役に立つ考え方です。